ふっと
ストレスが掻き消えた。
ずっと友人たちの傲慢な態度に苦しめられてきたが、
週刊誌のある連載を読んで、気持ちがスッと楽になった。
その記事は、友人との話を綴ったもの。
2年前に亡くなった友人をなつかしみ、その人との思い出を振り返っていた。
しかし、振り返る期間が非常に長い。
10年以上過去まで遡り、優しい文体でそのことを書き連ねていた。
それを見て僕は、今起きている友人との問題は些細なことなのだと思った。
楽しいこともあったし、嬉しいこともあった長い時間の中の、
ほんの小さな悲しみに過ぎないと。
だから、一時の激情に駆られ、
友人関係を断とうとするべきではないのである。
きっと僕も、歳をとったら友人との日々を懐かしく思い出せるはずだ。