朝に向かって

愚痴。

失恋したと思っていたら、全然引きずっていた話

O君が夢に出てきた。

僕は彼に思いを伝えたらしく、

O君は僕の恋心に自覚的だった。

多分、付き合っていたのだと思う。

遊びに行った街は、彼が一緒に行きたいと常々言っていたのに、最後まで行かなかった渋谷だろうか。

駅の中を昔みたいに話しながら歩いて、その後手を繋いで駆け出して、また話しはじめて。

ただそれだけなのに、心底幸せだった。

 

僕はきっと、未だにO君を引きずっている。

彼とは親友と呼べるほど仲良しだったのに、、鍼灸を機に徐々にすれ違って、ある日を境にパッタリと会わなくなってしまった。

「恋が成就しなかったら、友達でさえもいられなくなる」

そう思っていたから、ずっと思いを秘めていたのに、結局彼との縁は切れてしまったのだ。

 

そうなると、僕の恋心はやり場がなくなる。親友ポジションに甘えることもできず、告白して玉砕もできず、進退窮まって宙ぶらりん。

思えば、当時はそのせいで気分がひどく落ち込み、誰ともうまく話せなくなっていた。一年の時に同じクラスだった女子からは「進級して怖くなった」と思われていたらしい。その子とは一切会話をしていなかったのにそう言われたから、自然と顔がこわばっていたのかもしれない。

 

この病み期は一年の時のクラスメイトが連れ出してくれたおかげで、何とか乗り越えられた。その時に、失恋として処理できたと思っていたが、単に心の奥底に閉じ込めただけだったらしい。僕はそのことを自覚していなかったが、出会い系で知り合った男たちへの言動を振り返ると、影響は受けていたのだと思う。

 

例えば、僕は男たちに愛を求めてしまっていた。知り合ったばかりでも、すぐに好きになってしまい、相手にも好かれたいと願ってしまう。これは目の前の男に心の中のO君を投影しているから、起こる現象なのではないか。つまり、他の男にO君を投影し、やり場のないO君への愛を押し付ける。さらに、O君に愛されなかったからこそ、O君を投影した目の前の男に愛されることを望んでしまうのだ。

 

かなり気持ち悪いことをしてきたと思う。今になってようやく、なんで振られまくるのかを理解できた気がする。抑圧された感情に気づけたから、同じことは二度としないはずだ。

 

だが、今度はこのO君への恋心をどうすればいいかが分からない。個人的には、連絡先を知っているから、久々に会おうかと思っているが、そもそも彼と僕はもう友達じゃない。会ってもどうせ「この人との間に縁はない」と気づかされて、傷つくだけだ。だが、この問題はO君と会わなければ解決しない。でも傷つきたくない。あぁ、なんでわがままなのだろう。

 

僕はO君にきっと会いに行かないだろう。だから、次の恋愛に進もうと思う。もしくは、恋愛以外の道を選びたい。そうすることで、今度こそ幸せを掴みたい。